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近くの人たち
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近くの人たち 1
前年は、たった10数回しか書かないコラムだった。それも気の向くまま、まとめての投稿だった。今回はそんなことはあるまい。最近面白いことがあった。同じ団地に住む中国人一家3人と友だちになった。旦那さんは趙さんという。夫婦別姓の中国では奥さんの姓は違う。これが中国でも珍しい姓で、日本語では表現できない。日本語のカタカナに相当するピンインで示すと、chuさんとなる。これでは読めぬだろうから、かりにチュウさんとしておこう。 chuさんには高校1年生になる男子がいる。こんど、本当に久しぶりに赤ちゃんが生まれた。15年ぶりになる。さぞかし長男の高校生もびっくりしたことだろう。4050グラムもある大きな子だった。生後1か月ほど経って会いにいってきた。しっかりとした赤ちゃんであった。デジカメで写真も撮らせていただいた。名前は趙悠然という。それこそ、悠然たる態度できれいな寝室におさまっていたものである。 旦那さんは、ときどき遊びに来てというが、生まれたばかりの乳飲み子を抱えた奥さんにとっては迷惑だろうと思い、今のところはオッチャンも少し遠慮している。ときどき、家の前を通るときキッチンを窓越しに見るとchuさんが夕食の支度をしているのが見える。バルコニーのアルミ板をコンコンと叩くと中からこちらを振り向く。入っておいで、と手招きするが我慢して入らない。 |
SINSE:2006/03/18(Sat) by.CHIHARU. All rights reserved. MAIL |